長野のお仏壇コラム

お盆はご先祖様が帰ってくる特別な行事です。
そこで重要な役割を果たすのが「盆提灯（ぼんちょうちん）」です。
長野県ではお盆になると、お仏壇の前に盆提灯を飾る風習があります。
当店にお越しになるお客様からは、「盆提灯は必要？」「どのように選べばいい？」とご質問をいただくことがあります。
今回は、お盆に欠かせない盆提灯について、その役割や種類などについて詳しく解説します。

盆提灯（ぼんちょうちん）とは？

盆提灯はお盆の時期にご先祖様に感謝の気持ちを表し、その霊が迷わず帰ってこられるように目印として飾るものです。
長野県のお盆は８月１３日から１６日で、この間に盆提灯を飾ります。
飾る数に決まりはありませんが、対で左右に一つずつ置くことが一般的です。
故人が亡くなって初めて迎えるお盆を「新盆（にいぼん）」または「初盆（はつぼん）」と呼び、絵柄の入った提灯を飾ります。
ネット上には「新盆には白提灯が必要」と解説している記事も見られますが、長野県では白提灯を飾る習慣はありません。
また、長野市をはじめとする北信地域では、新盆を迎えた家に、親戚が盆提灯を贈る風習が残っています。
最近では、「提灯代」としてのし袋に現金を入れて贈り、好きなものを選んでもらうという方もいらっしゃいます。
盆提灯は新盆以降も大切に保管し、毎年お盆の時期になると盆棚（精霊棚）やお仏壇の前に飾ります。

盆提灯の種類と選び方

盆提灯の色や大きさはさまざまですが、大きく分けて、スタンドで吊るすタイプの「吊り提灯」と床や盆棚に置くタイプの「置き提灯」の２種類があります。
盆提灯としての意味合いは同じなので、どちらを選んでも問題ありません。
当店では、スタンドが不要な置き提灯をお買い求めになる方が多く、ワンタッチで伸縮できる筒形のタイプが人気です。
大きさについては、お仏壇のサイズとのバランスや仏間の広さを考えて選ぶとよいでしょう。
近年では小型のものも需要が高いですが、北信地域では大き目のものを飾るご家庭が多い印象です。
また、盆提灯に宗派は関係なく、どの提灯でもお使いになれます。
盆提灯に家紋を入れることも可能で、この場合は製作に２、３週間かかるため、余裕を持って購入されることをおすすめします。

この記事のまとめ

お盆は、ご先祖様を迎えて供養する大切な行事です。
その中でも盆提灯は、故人の霊が迷わず帰って来られるように灯す重要な役割を果たします。
長野市にあります当店の展示場では、伝統的な形からモダンなデザインのものまで各種盆提灯を取り揃えています。
贈り物やご自宅用にご購入をお考えの方は、ぜひ当店で実物をご覧になってお選びください。