
長野のお仏壇コラム
本尊・脇尊の正しい選び方|宗派別の一覧でわかりやすく解説
こんな人におすすめ
- これからお仏壇を設置される方
- 各宗派の本尊・脇尊を知りたい方
- 本尊・脇尊の配置を知りたい方
本尊・脇尊とは何か?
店頭でお仏壇をご案内する際に、時々、お客様から「本尊も必要ですか?」と聞かれることがあります。
ご本尊(ほんぞん)とは、お仏壇の中心に安置する仏像や掛け軸のことです。
お仏壇はご本尊をまつるための場所ですので、ご本尊は必ず必要になります。
さらに、ご本尊の左右には、脇尊(わきそん)または脇侍(わきじ)と呼ばれる掛け軸・仏像が安置されます。
脇尊とは、その宗派の開祖や関わりの深い神様・僧侶などが描かれたものです。
脇尊は必須というわけではありませんが、ご本尊の左右に脇尊を配置することを三尊形式と呼び、正式な作法とされています。
ご自身の信仰やお仏壇のスペースに応じて、脇尊を安置するかどうかを決めるとよいでしょう。
各宗派の本尊・脇尊と配置
ご本尊と脇尊をお求めの際に注意したいのは、宗派によって種類が異なることです。
お客様が属する宗派のご本尊と脇尊を安置する必要があります。
宗派 | 本尊(中央) | 脇尊 |
---|---|---|
天台宗 | 釈迦如来(しゃかにょらい)又は阿弥陀如来(あみだにょらい) | 左:最澄(さいちょう) 右:智顗(ちぎ) |
真言宗 | 大日如来(だいにちにょらい) | 左:不動明王(ふどうみょうおう) 右:空海(くうかい) |
浄土宗 | 阿弥陀如来(あみだにょらい) | 左:法然(ほうねん) 右:善導(ぜんどう) |
浄土真宗本願寺派 | 阿弥陀如来(あみだにょらい) | 左:蓮如(れんにょ) 右:親鸞(しんらん) |
浄土真宗大谷派 | 阿弥陀如来(あみだにょらい) | 左:九字名号(くじみょうごう) 右:十字名号(じゅうじみょうごう) |
臨済宗妙心寺派 | 釈迦如来(しゃかにょらい) | 左:花園法皇(はなぞのほうこう) 右:無相大師(むそうたいし) |
曹洞宗 | 釈迦如来(しゃかにょらい) | 左:瑩山(けいざん) 右:道元(どうげん) |
日蓮宗 | 曼荼羅(まんだら) | 左:大黒天(だいこくてん) 右:鬼子母神(きしもじん) |
ご本尊の開眼供養・魂入れ
ご本尊やお位牌を購入された際には、開眼供養(かいげんくよう)または魂入れ(たましいいれ)と呼ばれる法要を行います。
これは、新たに購入したご本尊やお位牌に魂を宿らせるための儀式です。
通常は菩提寺の住職に自宅に来てもらい、お仏壇の前で読経していただくことが一般的ですが、場合によっては菩提寺で行うこともあります。
冒頭でご紹介したお客様の質問からも分かるように、仏具や仏事は日常生活ではあまりなじみのないものです。
そのため、こうした知識がなくても無理もありません。
当店では、お客様の疑問に丁寧にお答えしながら、最適なお仏壇や仏具をご案内しています。
長野県内でお仏壇や仏具をお求めの際は、ぜひ当店をご利用ください。