長野のお仏壇コラム
生前墓(寿陵)とは? そのメリットと注意点を詳しく解説
こんな人におすすめ
- 自分らしいお墓をじっくり選びたい方
- 自分の死後に家族に迷惑をかけたくないという方
- お墓やお仏壇、葬儀などの費用を計画的に分散したい方
私は長年、長野市でお仏壇や墓石の専門店を営んでいますが、最近、増えているのが「生前にお墓を建てたい」というご相談です。かつては「生きているうちにお墓を用意するのは縁起が悪いのでは」と言われることもありましたが、今はそうした考えを気にされる方は少なくなりました。
この記事では、生前墓(寿陵)を考える利点と注意点を分かりやすくお伝えします。

生前墓をおすすめする理由
生前墓とは、生きているうちに自分自身のためにお墓を建てることを指し、「寿陵(じゅりょう)」とも呼ばれます。ご自身の意思を尊重しながら、将来に備えることができる点で、生前墓は多くの方に選ばれるようになってきました。
当店でも次の理由から、生前墓をおすすめしています。
自分の希望を反映できる
ご自身で納得のいくお墓のデザインや場所、納骨の方式などを選べるため、ご満足いただける仕上がりになります。お墓の建立には3カ月ほどかかりますが、生前に余裕を持って進められます。
家族の負担を軽減できる
ご逝去直後は精神的にも物理的にもご家族には負担がかかります。生前にお墓を用意しておけば、遺されたご家族が短期間で慌てて決める必要がなくなります。
心の準備ができる
ご自身もご家族も、死後に向けた心の整理や話し合いをゆっくり行えます。お墓やお仏壇、供養の方法について前もって決めておくことで、遺されたご家族の精神的な負担が和らぎます。
費用負担を分散できる
お墓、お仏壇、葬儀とご不幸の際には大きな出費が重なりがちですが、生前にお墓を用意しておくことで分散できます。また、最近の石材価格の高騰リスクも回避できます。
検討するときの注意点
生前墓には利点が多い一方で、事前に確認しておきたいポイントもあります。購入を検討するうえで、以下の点をしっかりと理解しておくことが大切です。
管理の必要性
お墓は建立後も日常的な掃除や管理が必要です。生前にご自身で管理できるのか、また将来の管理者を明確にしておくことが安心につながります。
墓地の管理料や使用条件
墓地には年間の管理料や使用規約があります。寺院墓地や公営墓地などによって費用や規則が異なるので、契約前に確認しておくことをおすすめします。
家族との話し合い
将来の管理や改葬の可能性、家系の承継について、ご家族と話して合意を得ておくと、後々のトラブルを避けられます。
この記事のまとめ
生前墓は、「自分らしいお墓をじっくり選びたい」「家族に負担をかけたくない」、そんな方におすすめです。長野市にある当店のショールームでは、墓石の展示を行っております。実物をご確認いただき、石材やデザインにご納得のうえでお選びいただけます。費用の見積もりなど具体的なご相談も受け付けておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。